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インプラントで自信のある笑顔に

1 分の読み物

著者 Editorial Staff

歯の寿命は50年前後と言われております。乳歯と入れ替わるのが大体10歳前後ですので、60歳には歯の寿命が尽きてしまう計算です。また歯周病や虫歯などで早くに歯を失ってしまう事もあります。歯並びの状態は笑った時や食事をする時など口を大きく開けるときにどうしても気になってしまい、特に前歯などの目立つ歯が抜けているせいで歯がない事がコンプレックスに感じている方もいるかもしれません。しかし、今は天然の歯と同様な働きをするインプラントで歯が抜ける前の状態に戻すことが可能です。

そこで今回はその人工の歯、インプラント治療の紹介をします。

Talaj/Shutterstock

インプラントとは?

現在、歯科医療の技術が発達し、産まれ持った歯と同じ働きをする人工の歯を作る事が可能で、その中でも今一番注目を集めているのはインプラントです。インプラントの他にも、人工の歯に変わるものに入れ歯やブリッジなどがありますが、これらの寿命は5年前後です。しかしインプラントの場合はきちんと手入れをすれば15年から20年は機能し続けると言われています

インプラント治療はなんらかの理由で歯が抜けてしまった箇所の顎骨に金属のインプラントを埋め込みその上に人工の歯、あるいは義歯を取り付ける歯科治療です。この人工の歯は本来の歯と同じ根っこの構造、働きをする為、元々の歯と同程度の咀嚼力があります。またこの人工根にはセラミック製の人工歯が被さっていて見た目も天然の歯そのものです。

インプラントを埋入する手術は2回法と1回法があります。2回法と1回法の違いは、インプラントを粘膜の上に露出させても問題ないかどうかで決定します。インプラントの手術自体は、局部麻酔を使用する為、痛みはほとんど感じません。インプラント手術にかかる時間は埋入するインプラントの本数や骨移植が必要かどうかで決まります。

インプラントのメリット

インプラントの一番のメリットは、義歯が固定され、残っている健康な歯に負担をかけずに治療が行えるということです。例えば、ブリッジではその装置を取り付ける際に、削る必要のない健康な歯を削らなくてはいけなく、装置を支えてる歯への負担が大きくなります。また歯が抜けた箇所は何もない状態なのでやせ細り、結果全体の歯並びも悪くなります。

インプラントは天然の歯と同じ咀嚼力があるため、自分の歯に近い感覚で噛むことができ、食べ物を選ぶことなく食事を楽しむことができます。歯が抜けてしまった箇所を入れ歯にすると、その装置の性質上、固いものや粘りのあるものが食べ辛く、食べるものを選ばなければいけません。また、入れ歯をいれると異物感や違和感を感じ、その結果味覚が変わってしまい食事を楽しめなくなってしまいます。

インプラントを入れる事によって自然な歯並びになって、口元を気にせず笑ったり、食事をする事が可能になります。この審美的にな効果は、きちんと噛めるようになり食事を楽しめるといった身体的に良いだけでなく、自分の笑顔に自信を持てるようになるといった精神的にも良い効果をもたらします。

インプラントにかかる費用

インプラント治療でも特に気になるのはその費用だと思います。通常、インプラント治療には健康保険が適応されない為、全額患者負担となっています。治療にはインプラントそのものの治療だけではなく、その前の検査、インプラントを埋める手術、そして術後のメンテナンスと全てが終了するまでにかかる費用がたくさんあり、平均で30万円前後が相場です。確かに高額ではありますが、ブリッジで全てセラミックで治療した場合にかかる費用はおよそ15万円前後で、ブリッジの寿命はインプラントの半分程度なので取り換えが必要ですし、さらに健康な歯に負担がかかりその為の治療も将来必要になってくれば、総額で考えるとインプラントの方が安く済む場合もあります。

インプラントは失った歯の機能を補う事を目的とした治療のため、医療費控除や高額療養費制度の対象となっています。医療費控除を利用するとインプラントにかかった手術なや検査費用、医師より処方された治療に必要な医薬品の費用そして通院に必要な交通費も控除の対象となります。インプラントは高額な為その支払いを現金ではもちろん、分割払いやカード払いでも医療費控除の対象となります。高額療養費制度を利用する場合は家計の負担を軽減するために1か月に支払う医療費が一定金額を超えた場合に超過分を支給してくれます。これらの制度を利用する事で高額で治療を諦めていた方にもインプラントが出来る様になってきています。

まとめ

歯の健康と人生の質は密接に関わっています。できる事ならば自分の天然の歯を失わずにいれたら良いのですが、高齢者だけだはなく、その方の体質やケガや病気で歯を失ってしまう人もいます。また歯は人目にさらされる部分でもあるため、歯がないとどうしても気になってしまいます。インプラントはそんな悩みを解決してくれる審美性にも機能性にもとても優れた治療法です。ただし、天然の歯と同様、インプラントも長くその機能を保つためにはアフターケアをしっかりと行っていくことがとても重要となっています。まずは日々のデンタルケアを見直し、定期的に検診へ受け、口の中の清掃や健康状態をしっかりと把握する事で長くインプラントを持たす事が出来、その結果、人目を気にせず笑顔で日々を送れるでしょう。